第三話 ムゲンなるボクらの道
「気色悪いな」
「あーあ、言っちゃったよコイツ」
一言目を放ったのはユウト、二言目はヤマト。
「で、さ」再びヤマトが口を開く、「此処、何処よ?」
「三七〇八二番目のお前の世界の終焉後」
「何だその膨大過ぎる量は」
「一応俺が知ってる五〇〇〇〇通り程は全て説明出来るが?」
「オーケー、勘弁してくれ」
そんなやりとりの後、沈黙が降臨する。
「で」口を開いたのはまたもヤマトであった、「あのジャンゴ達のホモっぷりは何よ?」
「五番目、だな」
そう、ユウトは一言だけ呟いた。
「五番目のエンディングだ。ジャンゴとサバタが一つとなり、ヴァナルガンドもろとも弾けて消える。世紀末世界からは太陽も月も消え、地上は永久の闇に閉ざされる」
最悪だね、と一言だけ吐き捨てるように呟くヤマト。
「地球を救うんだー、とか言っておいて最終的なオチはそれかよ」
「なに、他人事じゃぁ無いさ」
ユウトが正面に手を突き出すと、幾つも枝分かれしていく道が見えてくる。
「お前が、同じように死んでいくエンディングだって、きっと何処かに存在する」
「ハッ。つまり、力を失ってぬくぬくと生き延びる俺も居るって事か」
「そう。それは俺も同じさ」
そして、と呟く第三の人間。アキヒト。
「世界は幾度も繰り返される。魂は全てのエンディングを記録し、來るラグナロクへと備える」
「膨大なる全てを記録した魂は、ラグナロクからユグドラシルを――世界を守護し、そして」
「新世界が始まる、ってか?」
そう、と一言だけ応えたのは最早誰だか分かりはしない。
「さぁ、始まる、新たな世界が」
「そして魂はその奥底に刻む、何番目かも解らないエンディングを」
「無限なる夢幻の世界は唯一の終焉へ向かい加速していく」
全ては一つの光となり収束していく。
「さて、君がその魂に焼き付けるのはどのエンディングかな?」
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