第五話 悠久なる旅人


交叉する力、


吹き飛ぶのは、


俺。


っておいおい、俺かよっ!

視界反転、そのままクルクルと回ってから着地、
体勢を立て直した時には既に凌の奴は卓斗の方へと向かっていた。

エイナ「ち、ぃっ!」
追おうとした瞬間、後ろで機械音がする。

まだ邪魔するかよ、宵!





卓斗「っ!」
咄嗟の事で状況が判断出来なかったか、
一瞬だけ躊躇する卓斗、

それが本当に状況判断が出来なかった事が理由なのかは不明だが。

氣、それが彼の能力であり、

卓斗「……来い!」

武器。


自身の内の氣を練りそれによる剣の構成、
何とも便利なモノであるが、その強度などは全て使役する者の精神力が反映する訳で。

ガン、と鈍い音を立て卓斗の剣と衝突したのは、


卓斗(……何の、属性だ?)



不明、



鉄槌。



卓斗(っな!?)
吹き飛ばされ、着地、再び来る槌、


卓斗「っのぉぉぉぉ!」
大剣が生まれる、
槌とぶつかり、弾き合う。



卓斗「……え?」

後ろから彼を貫いたのは、


紅き槍。


俊哉「っロンギヌスが!?」

麗華と数人掛かりで対峙していた俊哉が叫ぶように言う。

義和が直ぐさま回収に向かうが、

瑞穂に阻まれる。

義和「な、何を!?」
瑞穂「別に? ただ僕は、この世界に飽きただけさ」





おいおい、内部分裂かよ。

いつの間にか数人は田神に殺られてるし。

どういうこっちゃ。
っつーか邪魔すんなよ、

エイナ「宵ぉぉぉ!」
宵「少しは落ち着け、楽しもうじゃぁないか?」


相変わらずの戦闘狂だなこの野郎。
……ん? 『相変わらず』?


凌「発動……」

その声が聞こえる、
宵「……ち、終わりか」

何がだよ。


凌「Jesus」


宵「この場所」

マジかよクソッタレ!


シグマ「く、そぉっ! 全員、撤退しろ!」


教官、無理無理、間に合わねぇって……。


バゴン、と地面が凹む、

ご勘弁です。

宵「ま、生きてたらまた、な」

つまり死ぬ確立が高いって事だよねそうだよね? 畜生が!

で、

紅い光が爆ぜるかと思った瞬間、

「喧嘩はお終いだよ、餓鬼共」


アイツに、


全てが変えられていく。
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