第三話 空の色は


魔神ノ右腕、目の前に見えるそれの更に先に見えるのは、


潰れたトマト。


何だよ、結局余裕じゃねぇか。
ったく、どうでも良い事に時間かけちまった……。
って言っても、骸魔女はまだ見てないんだけどね。


シグマ「で」
何ですかシグマ教官。
シグマ「何で君は此処で寝てるんだね?」

俺が聞きたいです教官。

待て、取り敢えず記憶を辿ってみよう俺。


えーっと……。




エイナ「ったく、骸魔女の捕獲ったって、ソレの前に何であんなのと戦わにゃいかんのだ……」
呟くと同時だった、

目の前に蒼炎、

げ、また敵さん?


思考を巡らした瞬間に、
途切れた。




……圧倒的敗北じゃまいか。


さて、そんなこんなで地味に凹み気味な俺。
あ、卓斗は任務無事成功らしい。……何となく自棄になりたい。意味など無い。


そしてまぁ取り敢えず、機関指定の寮に戻る俺。
ハー、仕事ミスったから報酬無しかよ、厳しいねぇ。死ぬよ? 飢えで。


卓斗「エイナ、居るか?」
ほいほい何ですか、っと。

卓斗「今度は俺とお前一緒の任務だとよ」
つまり行けというんだな、機関から指令だな。
良し、金稼ぎだ、レッツゴー。



シグマ「さて」
何ですか教官。
シグマ「今回は俺が担当させて貰う事になった訳だが」
そうですね教官。

シグマ「任務は、『骸魔女の捕獲』並びに『ロンギヌス』の死守だ」

またかよ、とツッコむ前に。
エイナ「ろんぎぬす?」
なんじゃそら。いや、槍なのは知ってるけども。

シグマ「此処」

教官が下を指さす。床しか在りませんよ?
シグマ「この機関の下。此処に在るんだよ、ロンギヌスは」
それの死守が今回の任務だ、と付け足す。

成る程、其処までして護りたい物、ね。


そして卓斗と地下に居る俺。

卓斗の能力? 道仔っつってだな、氣とか言うのをどうにかこうにか出来るんだってよ。
見た事在るが良く解らねぇ。


にしても『死守』の単語が付きまとうたぁ、随分と大変だな。
どれだけのモンを持ってんだよ、コレは……。


後ろに聳える紅い槍。何だって言うんだ。

本当に厳重だ。上の通り死守の単語が付きまとうわ、
俺と卓斗だけじゃ無く、かなりの人数がこの任務に付かされてるわ。

義和や俊哉が来てるのは解る、同じ部隊だから。

田神と上永って言ったっけか、名前も知らないような別部隊の人間まで来てやがる。


何だってんだこの槍、と二回目の呟き。


と、



バゴン、



派手な爆音と共に、四人ほど雪崩れ込んでくる。


へぇ、随分とど派手なミッションで。
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