第二話 爆ぜる宵闇
勘弁してくれ、な感じで、夜の街に独り立つ俺。
つーかさ、普段卓斗と一緒に任務やってる、っつーのに何でこういう時だけ単独なんだか。
さて、ターゲットである骸魔女は何時出るのやら。
つーか噂だからって何で俺出動? もっとランク高ぇ奴居るだろ?
あ、ランクってぇのは機関内での位ね、解ると思うけど。
「誰だお前?」
お前こそ誰だよ。と後ろを向いた所に居たのは、
黒髪黒目。どう見ても一般人。
「……グルス」
え? 何? 名前?
と思いきや、いきなりばきばきと嫌な音がし始める。
え? 俺魔神ノ右腕発動させて無いぞ?
と、
……なんだ、こりゃ?
目の前にいるのは、グルスとか名乗った一般人じゃねぇ。
ただの、
化け物。
グルス「悪いけど死んでもらうぞ?」
何を理由にだよ。
熊のように馬鹿でかいその腕が振り下ろされる、
エイナ「魔神ノ右腕、発動!」
それっぽく叫びながら魔神ノ右腕発動。それにて受け止める。
大した事は無い、これくらいの攻撃だったら……?
おいおい、その口から零れてる炎は何ですかい化け物さんよ。
グルス「ッツハァァァ!」
げ、爆炎。
でもま、甘いよね。
披見体E−1−NAで在る俺に勝とうってぇのが間違いなんだよ。
完全発動、魔神ノ右腕。
ばきばき、と似たような効果音と共に化け物じみた右腕召喚。
エイナ「さぁさぁ始めようかね?」
炎を打ち払い出てくるのは俺。
向こうとしては大層驚いた事だろう。
でもね、
機関舐めちゃいけないのよ? 俺雷撃反射だってさせられるんだから。
後なんだっけ、マグマの中に魔神ノ右腕突っ込まされたりね、
もういいや思い出したくねぇや。すっごい勢いでテンション下がりそう。
グルス「……骸魔では無いのか」
骸魔? ……魔女の事か?
エイナ「残念、俺は骸魔とやらじゃ無いよ。まぁ、アンタは」
魔神ノ右腕を前に突き出す、
エイナ「魔神と遭っちまった事だけ後悔しな」
大気を切り裂くようにしてコイツの馬鹿でかい腕が俺を叩き潰そうとする。
でもなぁ……?
ショボ過ぎんだよぉぉっっ!
ッハハ、軽い軽い!
コイツの一撃、痛くも痒くもねぇ! 今日は俺絶好調かも!?
グルス「……!」
もう一度来る爆炎、防ぐ価値もねぇよ!
エイナ「砕け散れ」
ぶっ飛べっっ!
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