四、もう何が何だか


同日、
母の命により父上に荷物を届ける。
……こんなカレンダー二セットくらいのものの為に俺はゲーム中断させられたのか。
と、考えられる日常は平凡だ、至って。
で、またネットゲーム。あ、腹減った。
そんな感じの毎日。あぁ、明日も多分同じだな、うん。
そんな事を呟きながら並行世界をこの手で動かす。
ま、卓斗はリアルには居てくれないんだけどねー、と。



同日、
全く、まだバースデーも祝って貰ってねぇっつぅのに。
あー、畜生、死ぬ前にWiiは遊びたかったぜ。

いやまぁ、俺は死んで無いが。

恐らく売るとか売らないとかそう言う状況じゃないって事だな。


この状況で売れたら尊敬するよ。金無いから買えないけど。

あー、家の瓦礫から通帳でも探すべきだったか? ……いや、持ってても意味無いか。



にしてもテレビ、嘘吐き過ぎだろ。


何も残らないじゃねぇかオイ。
何か予想アニメーションとか言うのもうちょっと被害少なかったぞ?


で、街中にグールが居ることを視覚で確認。
勘弁してください。



世界が廻り続けてる。
ヒトがどうなろうと――いや、世界中のどんな生物がどうなろうと――この星はお構いなく廻り続ける。


たいむいずまねー。とは良く言った物だ。

むしろたいむいずらいふでも全くもってOKな気さえする。


時間が惜しい。っつーか経過するな、時間。
過ぎれば過ぎるほど腹減るし。勘弁してくれってば。


あぁもう全く、本当なら今日はギル戦だったっつぅのにな。
……とか考えてる俺の脳は異常なんだろう、多分。


「あ、おい、和途!」

ってんぁ? 誰だ?

……ってあ、
「卓斗か。」
「よ、お前も生き残ってたか。」


ひらひらと手を振ってる奴は、晶波卓斗。
俺の同級生。

ずいぶんと昔に妹の楓を亡くしてから、独りで何気に頑張ってた奴。
ちなみにシスコン(というと本人は怒るがそうとしか言えない)。
故に楓が無くなった時は随分泣いていた。

コイツ体内の水分全部無くなってミイラ化して死ぬんじゃね? ってくらい泣いてた。
いや、流石にオーバー過ぎる表現だがソレくらい。



「随分と頑張りますね、アンタ。」
「何、楓の分も生きるって誓ったモンでね。」

うん、やっぱシスコン。もとい妹想い。

で、卓斗君。何故君は走る準備OKなんだい?
「じゃ、俺は行きますんで。」
「何処へ。」
「楓の墓参り。」
「……よし、解った、止めない、行って来い。」


つーか止めても無駄だろ。
と心中呟いた頃には猛ダッシュな卓斗。

……ま、死ぬなよ、っと。


と、コンビニ発見。今日の寝床は此処だな。


……いや、食料在るからもうちょっと止まれそう?

取り敢えず中に入って飯を食う。
うん、旨い。めっさ旨い。

そしてゲームをしていると、次第に夜が近づいてきた。
と、

ブツン。

畜生、充電切れやがった。もう何もすること無い。


……寝よう。



……埼玉の奴らどうしてるかなぁ。


――君には関係ないだろう?

黙れ、僕。
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