五、Unhappy Birthday
7/23日、
あぁ、誕生日おめでとう、俺。
と考えながら夏休み前に夏休みの宿題をするAM1:00。
あぁ、そろそろ寝ようか。と考えた俺が寝るのはその一時間後。
9時過ぎ、起床。朝飯バクバク。あぁ、パン旨い。
と、言うだけ言ってみた物の大して旨い訳でもなかったりするんだなコレが。
ま、どうでもいいけど。
あー、にしてもこれで14歳ねぇ。アレ、少年法適用か?
さて、PCやるかね。親父に殺されない程度に。
7/23日、
畜生、生まれて初めてだよ、こんなに不幸な誕生日。
どうせ今年も祝っちゃ貰えないだろうからどっちにしようと変わらないが。
+じゃなくていいからせめて±0が良かったよ。何で−なんだよ。
眠い。猛烈に。でも何か寝たら死ぬ雰囲気。
でもまぁ、気にせず散歩中。
目の前を小猫が歩いていた。
わー、生き残ったのかー。
……でも逆に可哀想な気さえするな。親猫が死んだっぽいし。
こんな小っちぇのに生きてけるのかね……?
偽善はしない。故に飯は与えない。
しない善よりする偽善、とも言うがそもそも与えるほどの飯がない。
コンビニに残っている食料なぞ多く見て一日持つかどうか。
あー、そういやカヲル君の場合こんな感じの場面で殺すんだっけか。
しかしそんな度胸も無いので放置。
「にゃー。」
いやオイ待て、こっち来るな小猫。
何で家の猫には死ぬまで懐いちゃ貰えなかったのに野良猫に懐かれるん。
と、
「ルヴァオゥッッ!」
え、ちょ、何処の犬?
と思った次の瞬間、
横から飛んできたハウンド。
(っち!?)
目的は俺じゃなかった。
着地したハウンドの口から零れたのは、
俺の足下にいたはずの小猫の首。
待て、イヤだ、やめろ、壊せ、イヤだ、黙れ、壊れ、全部、いや、う、あ、あ、ああああ
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっ!!」
今まで残っていた何かが壊れたように時を刻む。
壊れたように俺は走り出す。
目の前に居たハウンドが俺の方へと飛ぶ。
構うか。
何が起きたか何て知らない。
俺が右拳でソレに触れた瞬間、それが粉々に散っただけだ。
夜、再びコンビニ。
結局、怖かっただけだったのか? 死に直面するのが。
イヤだ? 何が嫌なのかすら解らねぇ。
明日になれば、今考えてることは都合良く忘れるんだろう。
どんな誕生日だよ。っつーか俺……
「……無力だ……。」
ついでに、
不幸だ。
この翌日、俺は魔王と出会い、何とも言えない乱戦へと向かう事となる。
という、
間違いない、『俺』の、
記憶。
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