第三話 聖なる者
???「俊哉、義和。仕事だ。」
紅の瞳を持つ男が、2人の少年に言葉を放つ。
義和「あ、シグマさん。」
義和と呼ばれた少年が振り返ると同時、
俊哉「依頼の内容は何すか?」
俊哉と呼ばれた少年が問う。
シグマ「あぁ、今回の依頼は……。
『狂戦士』の抹殺、だ。」
俊哉「バーサーカー? まだ生きてるんすか?
ったく、『狩人』共は何やってんだ……。」
義和「まぁ、狩人のメンバーの人達も、結構忙しいんだよ。」
俊哉と義和が話し始めると、
わざとらしくシグマが咳払いをする。
シグマ「とにかく、作戦決行は今夜だ。」
そう一言放つと、シグマは踵を返し、部屋を出ていった。
ところで、この少年達の所属している団体、『シュークホルン』。
この団体は、表向きは行き場を失った少年少女達の養護施設。
が、裏面としては、その少年少女を戦士として育成し、
その子供達に仕事をこなさせる、という団体だった。
俊哉はその保護された少年の一人だが、
義和は違った。
この研究所にて製造された『ハイブリッド』――簡単に言えば人造人間だ。
『この世界』に存在する技術の結晶体でありながら、
未知の物質である『星の欠片』と呼ばれるモノを投入した為か、
成長し、魔力を持つ。
多少ズレた話を戻す。このシュークホルンは、幾つかの部隊に分かれる。
暗殺、及び消去の依頼を得意とする『狩人』、
どこぞの企業のデータを盗んだり、等の依頼をこなす『盗人』、
そして、義和と俊哉の所属している、
戦闘用部隊、『戦人』。
今回の標的である『狂戦士』も、大した驚異では無いと思われていた為、
戦争の時等にしか使用する予定のない部隊である戦人ではなく、狩人を任に付かせた。
が、ソレは益々勢力を付け、手に負えなくなった為、戦人へと回ってきたのだ。
義和「取り敢えず寝ようよ。夜出撃なんだしさ。」
俊哉「……ハァ、そうするかね。」
2人の少年が、ベッドへと潜り込んだ。
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