第十二話 KとQと
此処は何処、僕は誰。
君は――。
キング「此処、は……?」
後一瞬、後一瞬此処に来るのが遅ければ、自分は恐らく死んでいた。
ヴァンパイアの回復能力なんて関係ない、
奴の剣は、太陽も、闇も、何もかも必要とせず、
俺を消す。
キング「クソが……!」
声を絞り出したその後ろに、
???「……飯?」
呟く声、
慌てて後ろを向いた瞬間、
目の前にいる、
ソレ。
???「いただきます、ってか?」
キングは、食われた。
文字通り、に。
同時、キングの連れていた軍勢は全て消えていた。
悠斗「ったく、質より量、ってか? 甘すぎるんだよ。」
呟き、天空を仰ぐ、
悠斗「……Q、ね……。」
上空、
クイーン「ジャンゴ様!?」
イセリア「余所見している場合じゃ無いわよ? 『クイーン』?」
クイーン「っ!」
ドゴン、
衝撃波と共に、クイーンは下へと叩き落とされる。
悠斗「っと。」
落ちてきたクイーンをヒラリと避ける。
他人の戦いに手を出さないのが彼の流儀らしい。
イセリア「さてさて麗華ちゃん、介抱してあげるからね〜♪」
悠斗(解放が前提か……。)
今夜はそこら辺に小屋でも建てて寝ようか、と悠斗が考えた瞬間、
クイーンの姿が消える、
そして現れる、
クイーン「ふむ、ヒトの身体も悪くない物だな?」
嘗てキングと共に在った、
女王。
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