第十一話 紅牙


シグマ「……麗華がやられたか……。
    余り気は乗らないが、仕様がない、か……。」


起動、低く男がそう呟くと、

動き出す、何か。

シグマ「どうだい、目覚めは?」

将也にも言ったその問を投げかける、

「あぁ……悪くない。」






夜奴「ウォオォオオ!」
和途「っつぁぁ!」

解った、コイツの力。


和途(……俺と……同じ!)
ならば、


弾かれる両剣、そして


和途、夜奴
「レイプト」


互いの黒剣は弾け、巨大な、透明で見える、その剣へと、


和途「ラズト!」
夜奴「コムト!」


冥府の川へ誘う者と、冥府の川より抜け出でし者、


二つが、交わる。







此処は何処、僕は誰。



君は君。






悠斗「夜叉砕!」
キング「なんの!」


激突する力と力、爆ぜる両側、
キング「ダークサイドブレードッ!」


四方より迫る巨大な剣、
飛び上がり交わすと、
キング「食らえ!」

その上方、巨大な剣を持ったキング、

消える紅、

悠斗「天泣!」


更に上空、文字通り、天の涙。

キング「ウォォ!」

巨大な剣を向けるが、あっさりと貫かれる。

降りかかる罪が、キングの眉間へと届こうとした瞬間、




全ては、再び歪んだ。
前へ/戻る/次へ