第十話 業


イセリア「悠斗?」

ゆっくり、黒いドレスの女が紅眼の少年へと語りかける。


悠斗「解ってるさ、姉さん。……来い、ジノーヴィー。」

紅龍、ソレに跨る、紅。



キング「進め、壊せ! 『真理』を手にするのだ!」

長く、長く続くアンデットの軍団、その後ろに位置する者、キング、
その後ろに、

???「ジャンゴ様、貴方はもう……。」
呟く、クイーン。


進み消え、生み出され進む軍勢の中、
「貴方が進む道ならば、私も其れを進みましょう。」

女王は、そう呟いた。

一人は高く、高く聳えるその塔から飛び、
一人は高く、高く聳えるその塔へと飛び。


天空、二つの光が激突、



地上、

悠斗、キング
「ウオオオオオォォォ!」

記憶、その果てに存在したモノ同士の、剣の交叉。






カエセ、カエセ、カエセ。


俺を、僕を、私を――。


夜奴「……此処……は……?」
和途「……なんだ……コイツ……?」

いきなり其処に現れた、次元の歪みでもない、転移でも無い。

其処に生まれたかの如く、ソイツは現れた。


そして、狂戦士は断罪者を見つける、







ガキン、


和途「っぶねぇな!」
剣の交差、そして弾く、
夜奴「お前かァァァ!」


叫ぶ、其れ。

卓斗「何だって言うんだ……?」
宵「いや、まぁ、ソレも気になるが……。」
凌「……まずコレじゃね?」



戦う二人、そして、囲まれる三人。


和途(コイツの力……、何処かで……?)

考えろ、考えろ……。

夜奴「オオァ!」

弾かれる黒剣、襲いかかる黒剣、

和途「チィ!」


避ける、

剣を素早く取ると、前へと突き出す。
そして、

和途「來喚(コール)、如月真那!」


灰色のローブ、ソレから覗くのは、


銀色の髪と、朱色の眼。
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