第七話 見つからない片割
悠斗「将也が、ねぇ……。」
真那「……あぁ…。」
崩れた城、破片を集めて適当に修復しながら、悠斗と真那が呟く。
凌や宵達を探索に向かわせたが、未だ「天界」の場所すら特定できない。
麗華「ふわふわ浮いて移動してる……とかは無いよねぇ?」
真那「だったらもっと目立つと思うぜ……。」
麗華が状態変換でコンクリを液体から固体に戻しながら呟くと、
呆れたように真那が答える。
悠斗は無言で城を直し続けている。何か考えているようなので話しかけない方がよさそう、と麗華は悟る。
麗華「真那には分からないの? 和途の場所。」
真那「さっぱり分からなくなっちまった。…何でだろうな?」
悠斗「……さて、どうしたものかねぇ。」
自分の担当箇所の修復を終わらせた悠斗が呟く。
真那「さて、な。今の所は何も感じられねぇ。
……生きてるかどうかすらも、な。」
二人が会話する中、麗華が呟いた。
麗華「見つからないカタワレ、か……」
夜。
悠斗が一人、個室で魔法陣を描く中、真那が入ってくる。
真那「入るぞー。……っておい、まぁた、似合わねぇモン描いてやがるな……。」
悠斗「何、ちょっと変わったモンを出すんでね。
巻き込まれたくなければ、出てたほうが良いぜ?」
了解、と呟くと、真那は部屋の外に出た。ドアを開けたまま。
真那「見物させて貰うよ。」
悠斗「……後で弄ばれても知らねぇぞ?」
悠斗が魔法陣に触れ、何かを呟く。
悠斗「来てくれ。姉さん、璃子。」
???「アラ、どうしたの悠斗? アンタが呼ぶなんて珍しいじゃない。」
現れたのは、ヒトの形をした物。
だが、歪んでいて、身体的特徴は全くつかめない。
真那「おいおい、姉上様かよ……。」
真那が、ため息を一つついた。
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