第四話 在りがちと言える覚醒


あっけなく天使(っぽいもの)は倒れる。
真那「ふむ、まぁた同僚殺すことになるたぁな。」

あぁ、そういやそうだった。和途はそう思った。
一応真那は堕天使だって設定を作ったのは自分だ。


で、説明を受けると。
どうやら、現時点で、AWのメンバーはほとんど揃っているらしい。
悠斗の物とは別の、次元連結のようなモノでここに飛ばされたらしい。
全員が魔界に飛ばされたが、悠斗の実力による、制圧が数分で行われたそうな。

その後、真那のみが現実世界――つまり、今の俺等の世界だな。
そこに探索に出た途端、行方不明になったそうな。

つまり。
『如月 真那』と『春日 和途』は同じ物と認識され、
元々その世界に存在した俺の存在が優先され、
真那は俺の内部に封印されたらしい。魔界に来たため、出ることが出来たようだ。


何はともあれ、先程降ってきた天使は、天井に穴開けて入ったらしい。
その穴からわんさかと天使がやってきている。

真那「先行って麗華達と合流しろ、その方がまだ安全だ!」
そう言った瞬間、真那は天使の集団の中へ突っ込んだ。


とりあえずひたすら入り口を探して走っていくと、
一人の天使が舞い降りた。

いや、間違えた。天使に乗った、ヒトだ。


次の瞬間、和途に向かって謎の弾が飛ぶ。
和途(……えぇぇぇぇぇ〜〜……)

逃げといて敵さんと衝突ですか、とそんなことを考える。

和途「た、タンマ! 何で俺を殺そうとする!?」
とりあえず交渉開始。マッカは渡しても交渉できないだろうがな。

???「……神の御心のままに……!」
和途(え、宗教的な何かッ!?)
次の瞬間再び飛んできた弾を、牢独で弾き飛ばす。

???「私の名前はレル=クラウディア!『漆黒仔』よ!」
和途「お、俺は春日 和途!『断罪者』だ!」
名乗られたら名乗り返さない訳にはいかない。気がする。
という事で名乗り返すと。

次の瞬間、レルと名乗った少女の持つ銃から、再び弾が放たれる。
牢独で防ぐ、が。

次の瞬間、レルは和途の懐に居た。
和途(……ヤバ)
レル「シャード、発動!」


四大属性の入り交じった刃が、和途を貫いた。
ズルリ、という嫌な音をたてて、刃は抜かれる。
それと同時に、和途は力無く地面に倒れ込む。


和途(え、ちょ、待てよ……これで……終わり?)

そう思ってしまった次の瞬間、大事な、友達の事を思い出した。
助け出さなければいけない存在。例え其れが、夢の中で、自身の創りだした友だとしても。

和途(死んでたまるか、死んでたまるか……!!)
亡霊のごとく、心中でその言葉を紡ぎ続ける。

レル「神の御心のままに……」




楔は、外れた。






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