第三話 如月 真那
適当に歩いてな。
そう言うと、魔王は姿を消した。
和途「……いや、広いだろ……」
巨大な敷地、聳える城を見ながら和途が呟く。
と言うと同時に、悠斗が再び現れる。
悠斗「案内役置いてってやるよ。」
そう言うと、再び消えた。
和途(……意外と親切?)
そう考えた瞬間、ふと気づく。
この「案内役」って……。
???「私は麗華。黒西 麗華。よろしく。」
和途「あ、ハイ、春日 和途っていいます、よろしくお願いします。」
AWからの訪問者、二人目は、黒西 麗華。
圧倒的な魔法力を持つ人だ。
そう、彼女はヒトでありながらありえない力を持つ。
まぁ、一応魔法使い、という種族に入るのだが。
で、麗華に着いていき、色々見せてもらう。
粗方見終わった所で、休憩しながら話す。
麗華「へぇ、真那の事知ってるんだ。」
和途「え、あ、ハイ、まぁ。」
(やっぱり異世界から来たのに堂々としてるなぁ……
俺が真那の事知ってても驚かないし……)
麗華「でもさ、真那の奴は来てないのよ。
何でか知らないけどさ。」
と、いきなり地鳴りがする。
麗華「何があったの!?」
言うが早いか、城兵が現れる。
城兵「天界より天使が攻めてきました!」
いきなりの急展開。さっぱり意味が解らねぇ。
そう思うと、麗華の手にアークスタッフが現れる。
麗華「和途はここにいて!城内なら安全だから!
……悠斗は!?」
城兵「『真那の奴を捜してくる』と行ったきり……」
麗華「ああっ、もぉ!」
そう言いながら、麗華が城から飛び出していった。
和途「天界、ねぇ……そんなモンがあるって事は……」
(悠斗が創った世界、って訳でもない、のか……?)
わざわざ対立組織を創る理由もないしな。と心中付け足すと同時に、
天使、としか表しようのない白い翼を持ったモノが現れる。
天使「――――、―――?」
言語不明。勘弁してくれよ。
黙りこくっていると、剣が振り下ろされる。
和途「のわぁぁ!」
転がって避ける。
和途「いや、ちょ、待」
二撃目。
また転がる。
和途(……ん?待てよ?二次元が繋がってるって事は、夢の中も繋がって……?)
試してみる価値はある。そう考え、
右腕を前に突き出す。
和途「来い、『牢独』!」
和途がそう叫んだ瞬間、黒い剣が姿を現した。
和途が夢の中で手にした力、断罪者(ジャッジメント)。
その力の結晶体である断罪剣『牢独』。
それで天使と張り合うが、やっぱりうまくいかない。
夢と現実ではこれほどの差が出来る物か。
???『しゃあない、出るかな!』
体の中で誰かがそう言った瞬間、俺の体は宙に放り出された。
着地して、先程まで自分がいた場所を見る。と。
そこに居たのは。
和途「如月 真那!何でアンタがここにいる!?」
真那「説明は後〜。コレだけ片づけてからだ!」
二本の剣、翔朱、迸雷を真那が抜く。
真那「紅雷……」
そう呟く間にも、天使が近づく。
そして、剣が振り下ろされる。
真那「十字ッッ!!」
見事に、紅雷十字によるカウンターが決まった。
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