第二十七話 カミサマハ『元』オトモダチ


将也「龍刃!」
悠斗「たかが紛い物で俺が葬れると思ったか? 翡翠ッ!」

焔、それによる一撃は、
光の一閃に撃ち負けた。

将也「……負ける訳には行かねぇんだ、俺は生き続ける!」
悠斗「神に媚びて生きるくらいだったら死ぬことを選ぶべきだと思うぜ?」

一閃、将也は力つきた。

悠斗「さて、と……。行くか?」
和途「あぁ。」

悠斗が振り向いた其処には、和途と卓斗が立っていた。

そして、三人は玉座へと向かい始める。





宵「牙鳳蓮駆!」
炎の衝撃波、ソレが全てを焼き尽くす。


が、その分湧いて出てくる。
既に体力は限界を超えている。
だが、ここで敗北する訳には行かない。

凌「宵!」
凌が一声かけると、宵が頷き、応える。


凌&宵
「シルヴァ・ホール・ウォルフッッ!」

地面に大穴が開いたその瞬間、
穴より漏れ出す漆黒の光が刃となり、天使達を切り刻む。

それはまるで、天使達を食らうかの如く。



天使達が完全に消え去り、
凌と宵が、倒れ込んだ。

凌「……あー、もうムリ。絶対ぇ動けねぇ。」
宵「……同感だ……。」






―――「来たか……和途。」

和途達が玉座へ辿り着く。と、神が呟く。

同時に、和途が気づく。
神の正体に。

和途「あぁ、来てやったぜ。随分と皮肉なモンだな。
   死んだお前が神とやらになってるたぁな、章人。」

和途が、神に応える。
―――「思い出したか、和途……。」

折角記憶を消しておいてやったのにな、と神――章人は付け足す。


上津 章人。『元』和途の幼馴染み。
昔、和途の目の前で死んだはず。が。



確かに、居る。目の前に。
次の瞬間、本当に神のようだったその姿は、一人の人間へと変化していく。

章人「本当に天国という物はあったんだな。
   漂流したんで、折角だから奪い取ったよ、存在を。」


壊れたか、と和途は呟いた。

和途「お前が見てたのはお前の幻想だよ。
   さぁ、闘わせようぜ。お前の夢と、俺の夢。……悠斗!」


悠斗「わぁってる。他人の戦いに手ぇ出すような野暮なマネはしないさ。」

卓斗も頷く。
悠斗も卓斗も、章人の存在は知らなかったが、和途がケリを付けるべきだ、と言うことは分かっている。



一手目、
和途「黒龍!」
章人「紅蓮!」

黒と、朱の一閃。
ソレは相殺し、弾け合う。


章人「お前は俺には勝てないよ。ヒトは昔から、神に尻尾を振り続けてたんだ。
   家畜は主人には勝てない。」
和途「それはどうかね?」


二手目。

章人「終來、拡散!」

見えた、
其の黒き刃、ソレが和途へ襲いかかるが、
和途「ガ・リーツェ!」
端から叩き落とす。


章人「……面白い、そう来なくてはな。」

章人が、ニヤリと笑った。
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