第二十二話 ツミビト
宵「懺悔槍!」
降り注ぐ槍に、力無くアンデット達は朽ちていく。
宵(……ったく、どこにあるんだよ……!)
この世界の全てを回ってみたものの、見つからない。
ならば、どこに。
すると、ある結論に達する。
宵(『全部』が魂に……?)
大きく、この世界の存在は『魂』『精神』『肉体』に分けられる。
魂と精神ならば、バックアップしたデータが残っている為、肉体を探していたが、
もしかしたら、
肉体も、精神も、全て魂という器で囲み、どこかへ隠れてしまっているのではないか。
今まで肉体のみをサーチしようとしていた全感覚を魂へと向ける。
と、発見できた。
宵(以外と簡単に……!?)
反応の先は、
城だった。
宵「ってオイ、何でこんなに攻めてきてるんだ!?」
凌「だから、俺が聞きたいんだってのォ!」
反応の先、城へと戻ってきた宵は、凌と直ぐに合流できた。
麗華は、和途の寝ている部屋を守っているらしい。
宵「麗華の結界は!?」
凌「効かない!」
一言会話を交わす度に、幾千本の剣が、矢が、降り注ぐ。
一方。
麗華「た、卓斗!? どうしたの!?」
卓斗「……。」
麗華は、その状態を見たことがあった。
大剣を手にした卓斗は、あの時――そう、梧桐を倒そうと、
禁を破った真那と同じ『虚』になっていたのだ。
生きているが、死んでいる。
麗華(どうしろって言うのよ……。)
自分は、アレの治し方を知らない。
そして。
和途「……。」
全ての鎖を断ち切ったモノが、独り。
卓斗「和途!」
振り返ると、其処には卓斗が居た。
和途「何で……!?」
卓斗「んなの俺にも分からない!」
でもさ、と卓斗は付け足した。
卓斗「迎えに、来たかったんだよ。俺には何も出来なかったから、
せめて、お前と一緒に帰りたかったんだ。」
ソレを聞き、和途が笑う。
和途「……帰ろうぜ。俺達の、世界に。」
卓斗「あぁ。……そうだ、天使達が攻めてきてるらしい!」
何でソレを早く言わないんだよ、と和途が呟く。
キラリ、と卓斗の大剣が光ると、
和途と卓斗が、目を覚ました。
麗華「二人とも! 良かったぁ……!」
麗華が横で座り込んでいる。
和途「状況は!?」
麗華「もう駄目かも……ハハ……。」
卓斗「笑ってる場合じゃ……。」
宵「麗華、マジでヤバイぞ!」
宵が、凌が、傷だらけで駆け込んでくる。
和途「卓斗、宵に悠斗の場所、教えて貰え。麗華は傷の治療。」
そう言って、和途は部屋の外へ出ようとする。
凌「……お前はどうするんだよ?」
絶望的だぞ、と付け足し、凌が呟く。
和途「……大丈夫、今の俺なら……真那に勝てるくらいの力、持ってるからな。」
そう言い、扉を開け出ていった和途は、いつのまにか、灰色のローブを纏っていた。
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