第二十一話 冥府の罪人
和途「劣灯疾!」
ユグドラシル「鬼灯疾!」
二つの、それで居て異なる二つの灯疾がぶつかり合う。
が、吹き飛ばされるのは和途のみ。
ユグドラシル「僕の力を借りている真那に劣る君が、
真那に力を与えている僕に勝てる訳ないだろう?」
和途「ウオオオオオ!」
牢独が、何かを求めるように、黒く、怪しく、光る。
和途「ジャッジメント・ゼロ!」
黒光により、ユグドラシルは吹き飛ぶ。
が、
ユグドラシル「……。無駄だ、と言っているだろう?
……天泣。」
焔を纏った剣が、和途を貫く。
ユグドラシル「崩焔!」
内部から、雷による浸食が始まる。
絶叫と共に、和途は倒れ込んだ。
ユグドラシル「眠りなよ。苦しまないように。」
意識を失った和途の頭に、深く、灯疾が突き刺さった。
同時に、再び黒光が弾ける。
今度はユグドラシルが吹き飛ばされる。
何事もなかったかのように、和途は傷一つ無く、其処にいた。
和途「ガ・リーツェ。」
牢独が、ユグドラシルを切り裂いた。
和途「エイナ!」
和途の後ろに、靄がかかり、何かが現れる。
歪んだ、ヒト。
ユグドラシル「負け、るかぁぁぁあぁぁ!」
紅銀の尾を引き、灯疾が、和途へと襲いかかる。
和途「レイプト・ラズト!」
大きく歪んだ、その黒光は、ユグドラシルを消し飛ばした。
ユグドラシル「嫌、だ……もぅ、縛られたく……無……。」
全てが完結した時、其処に立っていたのは、只独りの断罪者。
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