第二十話 「 」
好きだった。
守りたかった。
無力だった。
何も出来なかった。
でも好きだった。
僕は、何の為に居たのだろう。
何か、特殊な者として生まれ、何かと戦い続けた。
だけど、結局逃げていたんだ。
ゆっくりと、紺色の瞳が開かれる。
そこには、一面、紅い花畑が広がっていた。
ジャンゴ「ここは……?」
???「お前の中だよ、ジャンゴ?」
声に反応し振り返ったジャンゴの前には、
???「よぉ、元『俺』?」
ジャンゴ「……僕……?」
ジャンゴの姿をしたモノが居た。
???「一応名乗るか? 『キング・オブ・イモータル』、ジャンゴだ。
以降よろしくな?」
ジャンゴ、彼は――Kは、そう名乗った。
そして次の瞬間、紅き戒剣と、白銀の神剣が、交差した。
キング「空白であるお前が、この俺様に勝てるわけがないだろう!?」
戒剣バルムンク。その一撃に、グラムが、ジャンゴが、はじき飛ばされる。
ジャンゴ「空白……?」
キング「あぁそうさ、お前は人形だ。
お前の兄貴のような、暗黒物質によるモノでも無い。
知らない内に、お前は全てに繋がれて居るんだよ。
『太陽少年』って言う部屋に隔離されてな!」
紅い剣が、ジャンゴを切り裂いた。
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