第十七話 來る終末、去る造神
真那「で、話は聞いてたんだが、アイツの名前何よ?」
悠斗「何、アイツには名前が無いのさ。いや……
『名付けちゃいけない存在』だよ。」
神が飛ばし続ける剣を弾き続けながら悠斗が呟く。
真那「成る程ね。」
存在しない存在か、と真那は付け足した。
次の瞬間、A.T.フィールドにより剣が止められる。
悠斗「天泣!」
悠斗が空を駆け、稲妻の剣が、神を貫く。
―――「……我が真の名が解らなければ、貴様に勝ち目など無い。」
天が涙は、確かに神を貫いた。が、
頭を貫かれた状態で、神が呟く。
真那「悠斗、ヤバい、ソイツ!」
次の瞬間、神の体内へと、悠斗が取り込まれる。
―――「貴様の力、頂こうか?」
悠斗「ッソが! そう言うことかよ……!」
真那「鬼灯疾!」
全力を込めた真那の一撃は、容易く受け止められた。
???「既に用無しだよ……君は。」
確実に悠斗の姿をしたソレに。
真那「ッ……!」
(乗っ取られた、か……!)
???「成る程、彼が先程私に使ったコレは、全力では無かったのか。」
そう言った悠斗――、いや、神が紅剣を構える。
―――「天泣!」
全力、ベーシックとして放たれたソレは、真那を貫いた。
真那「が………!」
大気を揺るがす音が響き、それと同時に神の手により真那が吹き飛ばされる。
―――「さて、全力で行かせて貰おう。
……終來!」
見えなかった。
その攻撃は、真那という存在自体を消し飛ばそうとする。
真那(後は……頼む……! 無責任だけどよ……ッ。)
自身の力をもう一人の自分へ解き放つと、『真那』は消え去った。
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