第十五話 That Direction Of Far Memory


外に出ると、そこには悠斗の言うとおり、凌と宵が待っていた。

凌「やっと出てきたか! 早く脱出するぞ!」
そう言うと、凌はくるりと踵を返し、駆けだした。


卓斗「外……って……空ァ!?」

卓斗が叫ぶ。
そう、天界は雲の上にあったのだ。
何故今まで衛星に発見されなかったのか、とか色々疑問はあるが、
恐らく和途に説明された『大地震による空間の混同』だろう。


麗華「そ、アタシが言ってたことはあってたの。ねぇ、真那?」
真那「そーですねそーですよ。」
御陰様でまた非道い目に遭った、と付け足し会話を流す真那。
麗華「……ま、早く行きましょ。」

テキパキと何かの機械を動かし始める麗華。
軽快なエンジン音が響く。


和途達を乗せ、準備が完了した。
真那「さて、出発と行くか。」
真那の言葉を合図にしたかのように、その機械は宙を舞い始めた。






???「……さて、まず御主は誰かな?」
切り崩された壁の向こう側にいたのは、
限りなくヒトに近い見た目をした、存在。
悠斗「藤薙 悠斗。そう名乗っておこう。
   それより、他人に名乗らせて、自分が名乗らないのは不作法なんじゃあないかい?」

???「それもそうだな。我が名は『―――』、……『神』だよ。」

悠斗「イセリア!」
―――「終來。」


絶望する刃と、白銀の剣が、交差する。

―――「分かるのか、我が名が。」
悠斗「残念ながら、一応アンタには近い存在なんでねッ!」

―――「……そうか。」
悠斗が吹き飛ばされる。

そこに、更に幾千本もの剣が、飛んでゆく。
悠斗「随分餓鬼っぽい攻撃をする神様だなぁ?」


真那「全くだ。」

剣が、全て弾かれた。

真那「よ、悠斗。加勢に着てやったぜ?」
悠斗「また古い台詞を引っ張り出すモンだなぁ? 真那。」

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