第二十八話 突入
炸裂音と共に何者かが突入した。
「さて、暴れるとするか」
リンゴが太陽銃を構えながら其処に立つ、
其処に向けて一斉にコピー・ロックマン達のバスターが掃射されるが、
「跋扈!」
その全てを卓斗の形成した光の剣が薙ぎ払う。
これ以上の砲撃をムダと見たかセイバーを構えて飛んだそれらは、
義和の放つ魔力の杭に貫かれる。
「チャンスはこの一度のみです、失敗したら二度目どころか明日もありませんよ!」
義和の叫びと共に緋芽や秋宮も跳び出す。
「義和、これでどうにかなるのか!?」
「……どうにかするしかないでしょう。二勢力が争っている今しかない」
恐らくはこの世界の中で最も高い実力を持つであろう紅のリンゴ。
彼が共に行動して、尚かつ地上の勢力に太陽都市側が手一杯な今しか機会は無い。
出来れば春日にも来て欲しいところなのだが、恐らく彼は地上にいるし、
彼がこちらにいても、彼の自我を取り戻しているかは定かではない。
「椚。どうなってる」
椚亮斗は如月真那に問われ、
「異界の人間達が太陽都市に突入したみたいっすよ。和途さんの知り合いって事らしいですが」
その内容を聞き真那は眉間にしわを寄せる。
「……ち、多少早ぇな」
「モデルS、撤退したようです!」
鳴神の声に真那が反応する。
奴が撤退したと言う事は、春日も恐らく残った敵は殲滅しただろう。
あのライブメタル以外に特にこちらの障害になるような力はない。
……問題はその量だったのだが。
「鳴神、春日を連れてこい」
はい! と返事を返して鳴神は駆けだした。
「あ? 他の地上勢力はもう無い?」
「えぇ、水面下で真那さんが全て消滅させていたようです」
あの野郎、と春日は笑った。
敵を欺くにはまず味方から。
こっちまで騙されてたとなると、太陽都市側も地上にまだ自分たちの勢力が残っていると判断するだろう。v
残るは太陽都市に居るであろう上津章人、そしてモデルS適合者、天羽凌。
しかし、ユグドラシルを利用した砲撃システムはどうするつもりなのだろうか?
「椚、準備しとけ」
春日がこちらに来る気配を感じながら真那はそう言う。
「……俺もっすか?」
多少気だるそうに亮斗は答える。
ああ、と当たり前のように真那は言う。
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