第八話 君の欠片
夜奴「此処は……何処だ?」
俺はどうなったんだ?
ただ、その疑問を自身に投げかける。
確か、家に帰ったら義父が死んでいた、
そして、其処にいたのは、黒いドレスの女。
夜奴「っ痛ッ……!」
頭に鋭い痛みが走る。
そう、確か最期、稲妻が俺の頭を貫いた。
なのに、何故俺は、此処に居る?
「それは、君が君だから。」
誰かが呟く。
夜奴「誰だ……お前……?」
いや、知っている。
だが、知らない。
「僕は君の幻想。君の中の君、それの夢。」
夜奴「俺の中の……俺?」
「目覚めるんだ。全てを生み出し、全てを滅ぼす、君に。」
黒い、其れで居て神々しい力、ソレが自分の中から溢れてくる。
夜奴「待て、お前は誰なんだ!?」
「さっきも言ったとおりさ。君の中の君が見た、夢。」
声が聞こえなくなる、
同時に、意識が薄れる。
――オレハ、ダレダ?
悠斗「……動き出したな。」
何処かも分からない、其処。
居るのは、紅眼の少年、黒いドレスの女。
イセリア「……さて、真理に辿り着くのは誰かしらね?」
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