第十八話 ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド
三本の剣が交わり、弾き合う。
宵(……呑まれた? ……何の事だ……?)
和途を見るが、何も変化は見られない。
悠斗「さて、二人目はどれ程の実力かな?」
和途「今は僕が一人目さ、訂正を要求するよ。」
悠斗「おっと、」
一瞬和途に隙が出来る、
悠斗「それは済まない。」
其処が、貫かれる。
トン、と軽く突き飛ばされるように和途が吹き飛ばされ、
悠斗「天泣。」
稲妻の一閃、後、轟雷。
俊哉「おわっ!」
避雷針に稲妻が落ちた為響くとんでもない轟音に俊哉が耳を塞ぐ。
義和「凄い雨だなぁ……。」
取り敢えず、狂戦士の姿は何処にもなかった。
彼の住処にあったあの遺体は既に処分されてある。
歴史の裏で死んだ者は、何処にも残らない。
俊哉(俺等が殉職しても、生きてた証ってのは……。)
義和「残らないだろうね。」
俊哉が義和の方を向く、
ガチャリ。
シグマ「次の任務なんだが。」
俊哉「また狂戦士関連っすか?」
あぁ、と呟きシグマが続ける、
シグマ「ヤツの義父が再生しようとした太古の物質の話だ。」
義和「えーっと……。『おりはるこん』でしたっけ?」
シグマ「そうだ、ソレの復活はほとんど終了していた。」
そして、と続けながらシグマはモニターの電源を入れる。
其処に移っているのは、
蒼銀の剣を両手に持った、
人ならざる人。
形は人だが、顔がない。
俊哉「な、んだ……コイツ……?」
シグマ「オリハルコン、それから生成された化け物さ。
今回の目的は、コイツの破壊。」
分かりました、と呟き、義和が立ち上がる。
義和「俊哉、行こう。」
俊哉「あ、あぁ……。」
待て、とシグマが一度呼び止める。
シグマ「いつも通り、だぞ。あくまでも――。」
義和「慎重に、ですよね? 解ってますよ。」
そう言って笑うと、義和と俊哉は出ていった。
ドアが閉まると、シグマは壁に背を預ける。
シグマ「すまない、二人とも……。」
呟いた言葉は伝わる事無く、孤独の部屋へと溶けていく。
和途「ふぅ。」
そう呟いた和途の目の前には、悠斗が倒れ込んでいた。
で、と和途が呟く。
和途「藤薙悠斗、アンタ、手、抜いたろ?」
漆黒の剣を和途が再び握る。
悠斗「何、本気を出すほどじゃぁ無いと思ってたんだがね。」
それに、実際そうだった。
そう悠斗が呟き、
和途「何だt」
和途が、貫かれる。
悠斗「甘いんだよ。」
そう呟き、悠斗が振り返る。
宵「……次は俺、と言う事か。」
悠斗「当たりだ。」
と、
宵「―――――――、起動!」
何を言ったかは解らなかった、ただ、
宵は高速で動き始めた。
悠斗「―――――――、か?」
次の瞬間、宵の剣から放たれた光の柱が悠斗を貫こうとする、が、
悠斗が手を突き出すと、其処でピタリと光の柱は止まった。
悠斗「効果のない相手に道具を使っても無駄だ。」
宵がそのまま飛んできたその柱に吹き飛ばされる。
宵「……が……!」
悠斗「残念、これで終了だよ。」
こういうエンディングか、と悠斗が呟き、
剣が振り下ろされる。
END...?
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