エピローグ
目覚ましを止める。
寝床から出る。
顔を洗って歯を磨く。
着替える。
朝食を摂る。
……、
……。
なんかすっげぇクサい台詞を吐いた気がする。
夢というには余りにリアルだったのでまあ実際起きたことなのだろう、
しかし記憶が無いだけで人間あそこまで恥ずかしい事を平然と言えるのだなと思った。
考えながら時計を見ると意外と余裕がある。
適当に今日の授業の予定表を確認しながら教科書やらを放り込み、外に出る。
「おっす」
「ああ、おはようさん」
家を出たところで卓斗が待っていた。
いつも通りに登校路を歩き出す。
「しかし今回も大変だったなー」
「ああ、とりあえず万事解決だ」
全く、世界が壊れるとか笑えねぇ。
それにしてもあんな夢を見たかのような出来事を平然と受け入れている俺たちはいささかアレなのではないだろうかとも思うがまあ気にしない事にしよう。
「そう言えば、結局何が発端だったんだ今回?」
そういや結局『始点』から世界を終わらせようとした理由は聞いていない。
秋野先輩が言った様に世界を試そうとでもしたのか、
それとも……。
ぼんやりと解ったような気がしなくもないが、言うのは矢張り恥ずかしいので止しておこう。
「さあ、な。知らずとも助かったから俺は良いや」
違いない、と卓斗が笑っている内に校門が見えてきた。
いつも通りの退屈な毎日の再開だ、素晴らしい。
昼休み、卓斗と昼食を摂るべく屋上へと上る。
うんうん、ベタな場所だ。願わくば女の子と行きたい。
「なんか言ったか」
「いや、言ってない」
思っただけだ。
言いたい事は解っているとでも言いたげな表情で横を歩く卓斗と屋上へ出る。
……お。
俺たちの視線の先に居るのは、一人の上級生だった。
僕たちはつまり後輩であり、先輩にはきっちりと挨拶をすべきなのです。
ちゃんとしないと部活とかによってはシメられちゃうから注意だよ!
とまあ帰宅部関係無ぇじゃんとかは置いといて、
ひとまず俺は先客である彼に声をかけるのだった。
「こんにちは、干子先輩」
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