α− 削除されたプロローグ


 始まりという名の最果てに、少年は立っていた。
 その灯火が、全ての始まりだった。
 幾千幾百の炎は、幾千幾百の道を創り上げた。
 そして、それと同じだけの終焉が、世界には広がっていた。
「僕が消えたら何が起きるだろう」
 全てを始めた原初の力。小さな、小さな灯火は姿を消す。
 始まりの少年は、自らを削除した。
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